5.【 問題があれば必ず悩まなければならないのか 】

 世の中には問題を全くかかえていない人はほとんどいないでしょう。
 ですから、問題があれば必ず悩んだり不安に思わなければならないのだとしたら、この世のほとんどの人は悩みや不安に満ちた人生を送らなければならないということになります。

 しかし実際は、問題が山積みでも、それを悩んだり、不安に思ったりせずに、冷静に問題を処理し、毎日明るい考えをしながら楽しく生きている人がたくさんいるということも事実です。

 例えば、地位も富も名誉も全て手に入れているような、はたから見れば最高に幸せな人のように見えるどこかの大会社の社長さんがいるとします。
 そこで、その人が会社或いは私生活において問題を全くかかえていないのかというと、決してそうではないのではないでしょうか。
 むしろ一般社員の方々よりもっと大きな、より多くの問題を持っている可能性の方が大だと思いませんか。
 でも恐らく、そんな社長さんのうちの多くの方は、そんな問題の数々を、自分の「不安」や「苦しみ」とはとらえず、冷静に問題を処理し、毎日明るい考えをしながら楽しく生きているのではないでしょうか。

 ところが一方確かに、「問題イコール悩み」、「問題がすなわち心配事」と考えてしまう人が多いということもまた事実です。
 問題をかかえているという点では同じなのになぜこのように悩まない人と悩む人とに分かれてしまうのでしょうか。

 それは、今まで申し上げたように、問題が「考える必要のある問題」と「考えても何の得にもならない問題 」との二つに分けられるという事をプラス思考の人は理解しており、「考える必要のある問題」しか考えないからなのです。

 ですからもしあなたが、種々の問題を前にして、悩んだり、途方に暮れてしまったときにはこのことをちょっと思い出して、その問題が果たして二種類の問題のどちらに属するものなのかを考えてみて下さい。
 もしその問題が「考えても何の得にもならない問題」と判断されたならば、その問題を思いわずらうということが精神エネルギーの無駄づかい以外の何物でもないということを認識し、考えたり、悩んだりするのをやめるべきです。
 そしてもしその問題が「考える必要のある問題」と判断されたのならば、マイナスの感情を入れずに、冷静に、理性的にその問題について考えるべきでしょう。
 このことを実行するだけでもかなりの「問題 (悩みの種)」は気にならなくなるはずです。

6.【 問題と悩みを一緒にするな 】へ

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