6.【 問題と悩みを一緒にするな 】

 先ほども申し上げたように世の中には問題を全くかかえていない人はほとんどいないでしょう。
 しかし、問題が山積みでも、それを悩んだり、不安に思ったりせずに、冷静に問題を処理し、毎日明るい考えをしながら楽しく生きている人はたくさんいます。

 ところが一方問題イコール悩み、問題がすなわち心配事と考えてしまう人が多いのも事実です。

 そんなマイナス思考の方にはまず次のことを理解していただきたいのです。それは、

 病気があってその症状が身体に苦痛を与えている場合(その場合は苦痛を軽減するためにまず医師に診てもらうなり、適切な治療を受けるべきでしょう)は別ですが、それ以外の問題というものは自分の外側に存在しているのであって、直接自分に危害を加えることはほとんどの場合ないのだということです。

 ちょっと考えてみて下さい。
 あなたが今一番心配している、自分の症状以外の「問題(心配の種)」という怪物が、今あなたに向かって突進してきてあなたをひき殺したり、刺し殺したりできると思いますか。
 なにも、今この文章をを読んでいる間だけ「問題」があなたに危害を加えるのを休んでいるだけなのだというわけではないのです。
 あなたが何をしていようと、どこにいようともその「問題」が直接あなたの体に指一本触れることさえできないのです。
 つまり「問題」はあくまで外部にあって直接自分に危害を及ぼす事がないのにも関わらず、先程述べた理由つまり、「人間には元々『不安に浸りたい欲求』『苦しみたいという欲求』がある」ということから、「問題」を基にして自分で不安感や苦しさを造り上げてしまうのです。

 ですから、今ここで、これまでの誤った考え方を改めて、次の事実に気づいて欲しいのです。つまり、

 「問題」と「不安感」や、「問題」と「心配」といったものは本来全く別の物なのです。「問題」はあくまでも「ただの問題」であって「自分の外」にあります。
 そして「不安感や心配」 というのはその外部の問題を利用して自分の中に自分で勝手に「造り上げた感情」なのだという事です。
 「問題イコール悩み」、「問題がすなわち心配事」では決してないのです


 これに対して、
 「理屈はわかるけれど、実際問題、心配性でくよくよと悩んでしまうのだから、どうしようもないじゃないの」
 とか
 「非常に重大な問題に直面しているのに、マイナスの感情を持たずに冷静に対処しろと言われても無理な話だ」
 とおっしゃりたい方もいるでしょう。

 そういった心配性の方やマイナス思考の方が性格を変える方法はたくさんありますが、次に一番簡単な方法についてお話ししたいと思います。


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