8.【 問題やマイナスの感情を無視してみる 】
もし、頭に浮かんだ問題が、前に申し上げた二種類の問題のうち、「考える必要のある問題」と判断されたのなら、マイナスの感情など持たずに、「冷静に」、「理性的に」、ある程度の結論が出るまで徹底的に「考える」事は有意義なことです(「悩む」のではありませんよ)。
そして結論が出たのなら、それに従って冷静に行動すればよいのです。
しかし、もしその問題が、「考えても何の得にもならない問題」(いくら考えても決して解決するはずのない問題)であることがわかっている場合、その問題を不安や苦しみや悲しみなどといったマイナスの感情をもってくよくよ考えることからあなたが得られるのは、「不安に浸りたい欲求」や「苦しみたいという欲求」等を満足させることだけなのです。
それ以外にはあなたの人生に何の利益ももたらす事はなく、病気をつくったり悪化させたり、生活状況をさらに悪化させるだけなのです。
しかし、もし、ある「考えても何の得にもならない問題」がふと頭の片隅をよぎり、それによって「マイナスの感情」を勝手に造り始めている自分に気づいた時点で、
とりあえずその「問題」や「マイナスの感情」を無視して考えないようにし、他の楽しいこと、例えば楽しい計画のことを考えたり、好きなテレビ番組に見入ったり、好きな本や雑誌を見たり、趣味に没頭したりしたならば、そのひと時だけでもその問題はあなたにとって不安の材料にはなりません。
つまり、問題があっても 自分は充分楽しく生きることが可能なのだという事を、短時間かもしれませんがあなたは体験できるはずです。
そして、「問題」と「マイナスの感情」とは「全く別物」であるという事が理解できるでしょう。
問題という物は、それを解決する方法を、マイナスの感情を入れずに、冷静に、理性的に考えるということは時には必要です。
しかしその問題が「考えても何の得にもならない問題」であるとわかっているのにも関わらず、そこからありとあらゆる不安や悩みや悲しみといったマイナスの感情を伴う発想を始めたとしたら、それはちょうど、消えかけているたき火にガソリンをかけているようなものなのだということを理解していただきたいのです。
放っておけば自然に消えてしまうたき火のように、本来外部にある「考えても何の得にもならない問題」と、それによって湧きかけた「マイナスの感情」の両者を、あえて無視することによって、「マイナスの感情」は自然に消失してしまうのです。
なにも消えかけているたき火にガソリンをかけることはないのです。
問題やマイナスの感情が頭をよぎっても、それを無視することによってマイナスの感情をわかせずに済む、という経験をしても、そのうちまた同じ問題あるいは別の問題がマイナスの感情とともに頭をよぎるでしょう。
そしたらまた同じようにこれを無視するのです。
消えかけているたき火はそのまま放っておけばよいのです。
けっしてガソリンをかけてはいけません。
こういったことを繰り返しているうちに、問題と不安、問題と悩み、あるいは問題と悲しみといったものが別物であるという事がだんだんよくわかるようになってきて、やがては、マイナスの考えをしないでいられるようになります。
極端なはなし、この世の問題のすべてをあなたが背負わせられたとしても、あなたの心は常に平穏であるという事さえ可能です。
もちろんプラスの感情をもって楽しみたいときには充分楽しめばよいのであって、マイナスの感情にだけは取り合わずに無視するという習慣をつけることが重要なのです。
こうやって、悩まず、不安がらず、苦しまず、悲しまないというようなことが習慣づけられ、明るく楽しく前向きに生きるようになってくると、冒頭で申し上げたように自律神経系、内分泌系、免疫力等の状態が良好になります。
その結果、あなたは体調が良くなると同時に「幸福感」あるいは「リラックス感」を感じていることに気づくでしょう。
それはちょうど気の合う仲間と談笑している時や、好きなことをしている時に感じられる、あの楽しい気持ちと思ってもらえばわかりやすいと思います。
もちろんはじめのうちはその「幸福感」を感じる時間はごく短いかもしれません。
しかし、一度そのコツを身につけた以上、その時間を延ばし、ついには常に「幸福感」や「リラックス感」に満たされるようになる事も可能です。
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