【ジレンマ(板ばさみ)に陥ったときにはどうすればいいか?】
以前、ある方から、こんな内容のメールをいただいたことがあります。
「例えば、病気や家族の都合などで会社を辞める必要のある人がいるとします。
でも、その人が生活や会社の都合で辞められる状態にないとしたら、冷静にどちらが良いか考えても答えは出にくいと思います。
そんな状態から、悩みや不安感がつのってしまうということもありえると思います。
こんな場合に対しても先生のアドバイスの中から答えを見つけ出すことはできますか?
このように、ジレンマに陥ってしまった場合どう対処したらいいのでしょうか。」
で、それに対する私の返事を、ほとんどそのまま以下にご紹介させていただこうかと思います。
『前略
佐藤友昭です
大変貴重なご質問、まことにありがとうございます。
どちらを取るにしても苦しまなければならないというジレンマに陥っている人も世の中には少なくないということを貴方のメールによって認識させていただけました。
今までの数々のメールによるご質問に対する私のアドバイスを反映させたのが、私のHPの「PartV」で、大抵の悩みの解決法は網羅しているだろうとは思っておりました。
しかし、今回の貴方のご質問に対する具体的なアドバイスは確かに私のHPの中には見あたらないということに気づかさせていただきました。
で、貴方のおっしゃるような状態の場合、具体的にどうすればいいのか、ですが、「妥協案や折衷案」という方法があるのではないかと思うのです。
@家族の面倒をみるためには職場を辞める必要がある、
Aしかし職場を辞めるには非常に大きな障害がある、
という場合、どちらも完璧に両立させる事は不可能な訳で、何らかの妥協案や折衷案を模索するしかないのではないかと思います。
例えば、どんな妥協案があるか考えてみれば、
T.家族を24時間面倒みる必要があるのなら、その事情を充分に職場のしかるべき方に話して仕事を辞め、生活保護を受けて生計を立てるという道を選ぶという方法があるかと思います。
もちろん、生活保護を受ける以上、かつてのような、ある意味での贅沢は許されなくなるかとは思いますが、家族を大切にするという貴重な行為を最優先させたわけですから、妥協は必要かと思います。
もともと、完璧な両立は無理なのですから、どこかにしわ寄せがくるのは必至なわけで、そこを妥協せずに悩んでばかりいたのでは人生の無駄づかいというものでしょう。
貧困ではあっても、その時にはその時なりのささやかな楽しみや歓びというものは見いだせると思います。
何も、高級レストランで食事をしなくったって、新鮮な焼き魚と納豆だって充分以上のごちそうなわけで、アフリカの飢え死にしている子供達に比べれば、日本人のほとんどは、贅沢過ぎるほどの贅沢をしているというのが実体だと私は思います。
ですから、生活保護を受けても、プラス思考で明るく生きていく事は充分に可能だと思います。
U.もし、家族を24時間面倒をみる必要がない、或いは、福祉団体等の援助によって、家族の面倒を短時間でも御願いできるのであれば、やはり、職場に申し出て、勤務時間を短縮していただくなり、他の、パート的な職場を探して就職するなりするべきかと思います。
V.家族の面倒は、しかるべき施設にほとんど御願いして(例えば老人ホームなど)、自分は今まで通り一生懸命働く。
等々
その人の状況によって、まだまだいろいろなパターンが考えられるかとは思いますが、私は以上のような解決案を考えてみました。
で、この様な、ジレンマに陥った場合、或いは、一方的に理不尽な苦痛を味わわせられている等という場合、私のHPでご参考いただきたいのが、PartVの、「問題の解決法を自分で知るには」という私のアドバイスです。
以上、久しぶりに、ちょっと悩んでしまうようなメールをいただき、楽しく考えさせていただきました。
改めて感謝申し上げます。
それでは、お互い、肩の力を抜いて、気楽に、明るく、生きていきましょう。
貴方の、ご健康とご活躍を心からお祈り申し上げます。』
以上が、私のアドバイスでした。
全てに完璧を求めるということが、時には悩みの原因になることもあります。
「妥協する」ということも解決法のひとつになるかもしれませんよ。
【人間はなぜ悩むのか Part V】 「問題をどう解決すればいいか」目次へ