【仕事を楽しむには?】
●仕事の中にも楽しむネタは結構転がっているもの●
世の中には、芸術家のように、「仕事イコール楽しみ」といううらやましい職業の人もいます。
でも、「仕事は、お金を稼ぐための手段であり、仕事以外でストレスを発散している」という人のほうが、圧倒的に多いわけです。
でも、人生の数分の1を占める仕事を、単にストレスのたまる時間とみなしたのでは、あまりにも虚しいのではないかと思います。
だから、薬関係の若いセールスの方などによくこんな話をするんです。
「例えば、あそこの医院の先生はイヤなヤツだけど、受付の子は、かわいいからちょっと楽しみだ、とか、どこそこの医院の先生とは話が合うから楽しいとか、何でもいいんだよ。
例えば、ぼくの場合、外来で次から次といろんな訴えを聞いてあげてそれに的確な診断治療をしなければならないわけで、かなりストレスにはなるわけですよ。
以前は、きまじめにそんなやり方で全ての患者さんに対応してきたんだけど、自分の血圧は上がるわ、仕事アレルギーからアレルギー性鼻炎にはなるわで、このままじゃぼくの寿命のほうが縮んじゃうと思ったわけ(笑)。
そこで、発想をちょっと変えて、診察の中になんか楽しみを見つけられないのかと、捜してみたわけですよ。そうすると、結構気分転換の材料は転がっているもんなのよ。
例えば、眉間にシワの寄っているいかにも神経質そうなおばあさんの患者さんに、
『○○さん、心配性なんじゃない?』
と聞いてみると、10人中10人が、
『そうなんですよー。わかりますかー』
という答えが返って来るわけです。
そんなとき
『じゃ、○○さんの気になっている心配事をひとつあげてみてよ』
と聞くわけです。
そうすると
『そんなものいくらでもあるけど。
例えば、先日、大宮に住んでいる弟が亡くなったんだけど、ずっとご無沙汰していたもんだから、香典だけじゃ気がすまない。
何か手みやげでも持って葬式に行きたいんだけど、私もこんな病気の身だから、息子に代わりに葬式に行ってもらうしかない。
でも息子も、他の家族も、こういったときは香典だけでいいんだよ、などといって手みやげは持っていってくれないっていうのよー。
そんなに持っていかせたかったら、宅急便ででも送ったらいいじゃないなんていうのよー。
ほんとに悩んでしまうわよねー』
などと深刻な顔をしていうわけですよ。
それに対して、ぼくは半分笑いながら、
『なんで悩む必要があるの?宅急便で送ればいいじゃない。』
と言うわけ。
そうするとそのおばあさんは目を点にしながらぼくをみて、
『あら、そうだわね。』
と言うわけ。
ぼくは
『○○さんは、悩むことを楽しんでいるだけなんですよ。
でも、そんなことだから病気が良くならないんですよ。
このパンフレットでも読んで、もっと明るく生きなくっちゃ。』
といって、ぼくのホームページのコピーをお渡しするわけです。
例えばこんなふうに患者さんの人生相談にのってあげることも自分にとっては気分転換になるわけですよ。
病気を治すのは医者として当たり前なんだけど、病気以外の悩みまでも解消してあげれば、究極のサービス業を自認するぼくとしては更に満足でき、ぼくのストレス解消にもなるわけですよ。
それから、このパソコンで、診察の合間にインターネットをやったりメールを見たり書いたりしたり。
それから、こうやって××さんとダベッているのも、ぼくにとっての重要な気分転換なわけですよ。
要するに、仕事の中に楽しみを見つけることは、工夫次第でいくらでもできるということを言いたいんですよ。」
なんて、話しています。
ご参考になれば幸いです。
●仕事を成功させる原則●
次に、
「商売には三原則というものがある」と私は考えています。
どんな商売(医院も含めて)でも、次の3っつの要素がそろっていればお客さん(患者さんも)は満足してくれる。と私は考えています。
それは、
T.提供されるサービスの質が良いこと
U.サービス提供の場が心地よいこと
V.対応する人が優しく親切であること
です。
この中で、一番重要なのはT.であり、これがだめであればU.V.がいくら良くてもお客さんは集まらないでしょう。
逆にT.さえ素晴らしければ、U.V.があまり良くなくても、お客さんは増えるはずです。
もちろん三拍子そろっていれば、商売繁盛は間違いないでしょう。
では具体的にはどういうことかということを、次にお話ししましょう。
例えば、ラーメン屋さんの場合、まず、T.はどういうことなのか。
それは「ラーメンがうまいかどうか」ということです。
ラーメンさえうまければ、U.が満たされていない...例えば店が少々汚くてもお客さんは寄ってきます(よくありがちですが(笑))し、V.が満たされない...例えば店のおやじさんが愛想悪くても客は来るわけです。
ましてや、店に清潔感があって、店員の愛想が良かったら、大繁盛間違いなしな訳です。
医院でいえば、T.は、医者の診断治療が的確。
つまり、腕がいい。よく治る。ということです。
U.は、明るく清潔感があり、安心感のもてる建物であるかどうかです。
V.は、医師はもちろん、看護婦、受付など、職員の患者さんへの対応が、親切で、明るい事です。
もちろん一番重要なのがT.です。
確実に治るのであれば、多少薄暗くて雰囲気の悪い建物であったり(U.)無愛想な医者(V.)でも、患者さんは来るでしょう。
逆に、U.V.が満たされるつまり、しゃれた診療所で、愛想の良い医者であっても、腕が悪いのでは、患者さんの足が遠のくのはいうまでもありません。
これらの三原則を、個人に当てはめてみた場合、ちょうど、全人的にバランスのとれた芸術家やスポーツ選手等を称する際等に使われる言葉、「心・技・体」そのものではないかと思います。
T.は「技」つまり、業務を的確にこなす知識や技能でしょう。
これは、商売の場合と同じように、3つの中で一番重要です。
例えば、あなたの技能が全く未熟なままであった場合、いくらU.V.が良くても、つまり、美男美女だったり、優しかったりしても、お客さん、同僚、上司、部下からあなたへの評判は良くないものとなるでしょう。
逆に、T.が非常に素晴らしければ、たとえ、U.V.がだめでも、周囲からそれ程文句がでることはないはずです。
U.は、「体」つまりあなたの外見でしょう。
つまり明るい笑顔と、好感と清潔感を感じさせる身だしなみでしょう。
でも、たとえあなたが美男美女である、つまり、U.の一部は満たしているし技能もホドホド、つまりT.もそれ程問題はない。
だけど、性格がかなり悪い(つまりV.がダメ)という場合は、問題でしょう。
これは、外見と性格のギャップが大きすぎるために、男からも女からも非常にイヤなヤツととられます。(公私ともに)
美男美女が必ずしも誰からも好かれるかというと、そうではありません。
やはり、男も女も、中身、つまり次のV.が重要なのです。
V.は、「心」つまりあなたの性格です。
相手の性格、その場の状況に臨機応変に対応できる技量。
そして、お客さん、同僚、上司、部下の立場を思いやる優しい心でしょう。
業務の技能を上達させるよう努力する事に加えてU.V.がそろっていれば、あなたへの評価や好感度は確実に上がるでしょうし、仕事から来るストレスも減っていくと思います。
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