【イヤなヤツにどう対応すればいいか?】
多くの職場で、ストレスの元の第一にあげられるのが人間関係でしょう。
そこで、これから、世の中にありがちな、苦手なタイプの人間にどう対応すれば、ストレスが少なくてすむのかについて私の経験などもふまえて書かせていただこうかと思います。
まず、私の経験をお話しさせていただこうかと思います。
私も、若い頃から現在まで、数限りない「イヤなヤツ」と対応してきました。
というより、対応させられてきました(これも、「若いときの苦労は買ってでもしろ」というヤツでしょうけど)。
まず、高校時代くらいまでは、イヤなヤツ、ウマが合わないヤツには、近づかないで、口をきかないようにすればいいわけですから、対人関係でそれほどストレスを感じることはありませんでした。
ところが、大学に入ると、全国からさらにいろんなタイプの人間が集まってくるわけです。
自然と、私のような田舎出身のダサい連中のグループや、都会出身者を中心としたおしゃれなシチーボーイグループ等、いろいろな派閥(ちょっと大げさな表現ですけど、要するに「気の合う仲間」ということ)に別れていったわけです。
しかし、高校と違って、医学部では、出席番号順に事務的に10人位のグループに分けられて種々の実習をおこなうことが多いため、当然、実習グループ内には、ウマの合うヤツもいれば相性の悪いヤツも混じってしまうわけです。
当時、まだまだ他人への洞察力や対応能力に乏しかった私は、同じ実習グループのシチーボーイ達に、結構からかわれました。
私が、実験で失敗したりしようものなら「ワー、またまた出ました、友昭のバカシリーズ」等とからかわれたものです。
これに対して、東北出身で口べたな人間であった当時の私は、冗談で切り返したり、口論したりすることなく、むっとしてひきつった表情で黙っているか、あたかも気にしていないかのようにひきつり笑いでごまかしていたのです。(今の私からは想像できない事です。今の自分だったら、簡単に切り返せるのですが(笑))
当然、ストレスがたまります。
そこで、朝晩15分づつの瞑想で、イヤなことを忘れてストレス解消をし、同時に他人への洞察力や対応能力を高めることによって、ストレスのたまらない自分へと自己変革をおこなった訳です。
さて、卒業して、医師として社会に出て働きだすと、これまた、あらゆるタイプの人たちと強制的に交流せざるを得なくなるわけです。
医師になれば、診断治療の総責任者として、パラメディカル(看護婦、薬剤師、その他種々の技師達や事務員達)の頂点に立つことになるわけですが、自分の人格陶冶(とうや)にせっせと励んできた事も幸いして、パラメディカルの方々の私への評価はおおむね好評だったようで、ほとんどの方が協力的で、相性の悪い相手はごく一部の方のみでした。
ただ、中には、相性(性格?)の悪い(笑)看護婦等がいて、非常にやりにくかった事がありました。
駆け出しの頃の私は、そういう看護婦が、なぜ自分を敵対視したような失礼な態度をとるのかすぐには見抜けませんでした。
しかし、だんだんと失礼な態度の理由がわかってきました。
それは例えば、診断治療に関する患者さんへの指示を、私が、規定時間外にしょっちゅうおこなった事だったりしたでしょうし、女性ならではの月のものが原因だったかもしれません。
また、かつての私のようなタイプの人間をその人が嫌いだったからかもしれません。
ただ、現在は、まれに出現する「苦手なタイプ」とも、あまりストレス無く応対できますし、逆に、相手にとって私がイヤな人間だと思われることもほとんどなくなっていると感じています。
それは、一瞬で相手の人間性を見抜き、相手に応じた臨機応変な対応ができる人間に常に自己変革をしてきたために、長年のうちに少しずつ好感度が上がってきたためかと思います。
あなたも、そんな境地に達した人間もいるということをご参考にでもしていただき、他人との全ての出会いをご自分に還元していかれてはいかがかと思います。
その際、「いい人」とは、心から楽しんで交流すればいいし、「イヤなヤツ」は反面教師(「あんな人間にだけはなりたくないよな...」というような)として当たり障りのない対応をしておけばいいと思います。
イヤなヤツこそ、それを利用することによって自分の人間性を磨くのに大いに役立つのですから、ありがたいという側面もあるわけで、モノは考えよう。プラス思考でいきたいものです。
さて「イヤなヤツ」とはいかなる人間か。
これについてもうちょっと深く考えてみようと思います。
「イヤなヤツ」を分類すると、いくつかに分けられるかと思います
今回、次のように分けてみました。
@ほとんど誰からも嫌われている、いわゆる「性格の悪いヤツ」
A相性のいい相手とはまともな会話、態度をするのに、相性の悪い相手とみると一転して大人げない不快な態度を示す「人間のできていないヤツ」
B相手の立場や気持ちを思いやらずに、一方的に自分の考えを押しつけてくる「傲慢なヤツ」
C理由の有無は別として、外見、言動にどうも嫌悪感を覚えてしまう、いわゆる「相性の悪いヤツや、ウマの合わないヤツ」
の4っつです
次に、それぞれのタイプの「イヤなヤツ」と、どうしても何らかの形で関わらなければならない場合、どうしたらそのストレスから逃れられるかについても合わせて考えてみました。
@ほとんど誰からも嫌われている、いわゆる「性格の悪いヤツ」
極端な場合は、「鼻つまみ者」なわけで、この場合、「イヤなヤツ」と感じているのはあなただけではないのですからあなたがそう感じるのは全く当然の事です。
この場合、その人から迷惑を被っているみんなで対応策を練ったり、悪口(この場合は正当な行為です)に花を咲かせてストレス解消をする等の対処法が考えられるかと思います。
A相性のいい相手とはまともな会話、態度をするのに、相性の悪い相手とみると一転して大人げない不快な態度を示す「人間のできていないヤツ」
こういった相手と顔を合わせたり、話したりしなければならない状況も非常に疲れるものです。
一番理想的なのは、こういった相手に最初から相性が悪いと思われないことでしょう。
恐らく、人間心理の達人になってしまえば、「こいつは、どうもひとクセありそうなやつだな」と直感した時点で笑顔と丁寧な言葉で理論的にこちらの意見を述べ、相手に理不尽で横柄な言動をさせないように先制攻撃をしたりするかもしれません。
にもかかわらず相手が大人げない言動をしてきた場合、それにひるんでこちらの表情を硬くさせたり、言葉に詰まってしまったり、或いは逆に、こちらの憤りの感情をあらわにしたりすることはマイナスです。
そんな場合、こういう「人間のできていないヤツ」は、『こいつはやっぱり、直感した通り俺の嫌いなタイプの人間だ』と判断して、ますます大人げない態度をとってくる可能性が大でしょう。
相手は未熟で低レベルなのです。
ちょうど、野良犬と目があった時、こちらが恐怖心から逃げようとすると追いかけてくるようなものです。
ですから、そんな時にこそ、落ち着いて、真顔で(笑顔のままだとソイツはバカにされたととる場合もあるかと思います)、相手の言い分を誠実に聞き、相手の立場をふまえた上で、丁寧な言葉で理性的ににこちらの意見を述べるべきでしょう。
ここまで粘れば、さすがに相手も、こちらの誠実な態度に、一方的に大人げない態度をとり続けることに恥ずかしさを覚えるでしょうし、常識的な会話をしてくれる可能性が高くなるでしょう。
また、次回会わなければならない場合にも、一方的に失礼な態度をとる事もなくなるかと思います。
場合によっては、ソイツに気に入られてしまう場合もあるでしょうが、せいぜい、「失礼な態度をとらない」程度が多いかもしれません。
でも、結構いろいろな人から嫌われているソイツには、あまり気に入られない方がむしろいいかもしれませんけどね(苦笑)。
そして、もし、このような初期のコミュニケーションづくりにはすでに失敗してしまっていて、双方とも完全に相性が悪いと思いこんでしまっている場合にも、あなたがとるべきなのは、あくまでも大人としての言動でしょう。
過去のソイツとの悪い印象には敢えて目をつむり、毎回、初心にかえって、前述のような言動をなされば、ソイツの風当たりもだんだん薄らいでいく可能性は出てくると思います。
B相手の立場や気持ちを思いやらずに、一方的に自分の考えを押しつけてくる「傲慢なヤツ」
これは、よく上司にありがちでしょう。
特にトップよりは、中間管理職の「万年ナントカ」あたりにいそうですね。
事実、私も、病院での下積み時代、数多くのこういったヤツらに苦労させられ、イヤな想い出には事欠きません。
もちろん、思い出していやな思いに浸るなどというマイナス思考の趣味は私にはありませんし、「ヤツらもデキない新米医師に苦労していたんだろうなー」と今はわかる立場になってしまいましたけど...笑
でも大抵の場合、そんなイヤなヤツとのイヤな関係が一生続くはずもないでしょうし、彼らの叱咤があってこそ、自分が磨かれ将来への礎になるという側面も多分にあるわけですから、とりあえずは、一時期、できる範囲でがんばってみるのは無駄では無いと思います。
ただ、そんな時にも、私のHPで申し上げているように、イヤなヤツの言葉は、あくまでもそれを事務的に受け取り、冷静に理性的に行動すればいいのであって、マイナスの感情には絶対とりあってはいけません。
例えば、罵声と共に何かを言われ、一時非常に傷ついたとしても、その直後から、自分の立場しか考えない人格のできていないヤツの失礼な罵声など忘れ、けなげにがんばっている自分にエールを送り、冷静に事務的に善処していけばいいのです。
C理由の有無は別として、外見、言動にどうも嫌悪感を覚えてしまう、いわゆる「相性の悪いヤツや、ウマの合わないヤツ」
これは、明らかに自分の感性に不快感を起こさせる言動をする等の、はっきりとした理由がある嫌悪感もあれば、「過去に嫌いだったヤツに外見や言動が似ているからかなー」等という、自分でもはっきり理由がわからないのに感じてしまう嫌悪感もあるでしょう。
もし、あなたの方から頭っからソイツらをけぎらいしていたのでは、ソイツらもあなたをけぎらいするのは十中八九間違いないでしょう。
でも、こういった人たちとどうしても何らかの形で関係してく必要があるのであれば、そんな学生みたいな事をやっている場合ではないでしょう。
嫌悪感を催させるはっきりとした理由があっても、そこはあなたの培った人心掌握術を駆使して、仕事上の目的だけは達成する必要があります。
ソイツらもいい年した大人でしょうから、他人に嫌悪感を起こさせるような言動等は反省して治すべきなのは当然ではありますが、なにも、あなたがそれを指摘して治させる必要などありません。
自分が変えられるのは自分の心だけであって、他人の心を直接変えることなど到底無理です。
あなたのまともな言動から、ソイツが反省するか、将来反省させられる他の事態によって自覚するしかないわけで、よっぽど言わずにいられない状況でなければソイツのヒドイ言動など放っておけばいいのです。
とりあえず自分側のビジネスだけはうまくいけば良しとしていいと思います。
また、はっきりとした理由はないけどちょっと外見から嫌悪感を感じてしまうタイプの人でも、実際に話してみると結構ウマが合う人である場合もある、という経験は多くの人が経験していることだと思います。
ですから、そんな人にも、頭っからイヤだという強い先入観だけで応対しないで、柔軟な心をもって対応すれば、最初から良い関係を持つことが可能な場合もあるし、しっくりいかない関係を改善していくことも可能だと思います。
以上、「イヤなヤツ」のタイプ別対応法について私なりに書いてみました。
当然、あるひとりの、あなたにとっての「イヤなヤツ」は、この4っつのうち1つにだけ当てはまる場合もあれば、2〜4個に重複して当てはまる場合もあるかと思います。
その場合、対応法も、複合化していくかと思いますが、そんな風にイヤなヤツの「攻略法」や「あしらい方」などを徐々に身につけていけば、あなたの人間性はますます磨かれていくと思います。
イヤなヤツにさえ好かれる、或いは嫌われないようになれれば、マトモな人に好感をもってもらえることなどはるかに楽になるわけです。
ですから、「イヤだ、イヤだ」とマイナスの感情にとらわれてばかりいるより、「若いときの苦労は買ってでもしろ」「艱難汝を玉にす」「他山の石」「反面教師」というように、プラス思考でイヤなヤツにチャレンジしていっていただきたいと思います。
あなたが磨かれれば磨かれるほど、イヤなヤツはあなたの周りから減っていくはずです。
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